歯周病の治療が糖尿病や成人病の予防と密接に関連し、こと糖尿病においては歯周病治療が糖尿病患者の血糖値を表すHbA1cの数値の改善効果があると発表されています。
歯周病治療の改善は糖尿病患者のHbA1cの数値を0.5％も改善すると発表もあります。

0.5％と言いますがこれはお薬1つ分の効果に値します。
今、医科では歯科と連携することで生活習慣だけでなく口腔内環境の改善により糖尿病や生活習慣病の改善につなげる働きが重要視されています。

医科と歯科の違いは、医科は「悪くなって行くところ」で歯科は「悪くなくても通うところ」ということです。
歯科には定期検診という保険適用で口腔内の検査が可能です。お口の中は外から見える内臓です。体の変化は口腔内に出ることが多く、舌の変化や頬の内側に赤みや白みが増したり、唾液の減少や、口腔内のしこりで大きな病気が発見されることもあります。

歯の欠損や、合わない入れ歯を使用していたり、片側ばかりで噛んでいることで体の調子がどこから悪くなってくるかなど歯科医師には気づきが多いことも事実です。
そういったことだけでも、かかりつけの歯科医を持ち、長年お付き合いすることで自分で気づかない口腔内や身体の変化に気づいてもらえるきっかけになることも歯科では多いのです。

口腔内の状態を確認し、虫歯や歯周病・病変がないか確認し、
バイオフィルムや歯石の除去を行います。

スケーリング

歯の見えている部分の歯石除去をスケーリングといいます。
スケーラーと呼ばれる器具を使用して歯の表面の歯石を取り除きます。

また、歯周ポケットの中など見えない部分のスケーリングはSRP(スケーリング・ルートプレーニング)といいます。
歯周ポケット内の歯石は特に歯周病の原因になるため、SRPは歯周病治療として行われます。

パウダーメインテナンス

とても細かいパウダーを歯の表面に勢いよく噴射することで歯の表面の汚れを落とすメインテナンスです。バイオフィルムを取り除き、歯の表面の着色を落とすことができます。
パウダーメインテナンスにはエアフローという専用の器具を使用します。
※保険適用外です。

エアフローワンはバイオフィルムをはじめ早期の歯石も除去することが可能です。
また、インプラントや補綴物(詰め物・被せ物)のなどの金属やセラミックを傷つけずに汚れを除去できます。