ステインとは、歯の黄ばみやくすみを引き起こす歯の着色汚れのことです。普段から歯磨きをしていても、紅茶、緑茶、コーヒーなどの飲み物や、タバコのニコチンが長期間歯に沈着すると、歯にステインが付いてしまいます。このステインは、歯の表面にあるペリクルという膜に色素やニコチンが結びついてできるものです。ペリクルは唾液によって作られ、歯を守る役割もありますが、同時にステインを吸着するため、時間が経つと歯に着色が現れます。

また、ステインは年齢とともに目立ちやすくなります。20代くらいから徐々に気になり始め、30代以上になるとステインが頑固になり、落としにくくなります。これは歯が生え変わってからずっと同じ歯を使い続けるため、長年のステインが蓄積されてしまうからです。

ステインを取り除く方法としては、歯科医院で専用の研磨剤で磨く方法や、歯や歯茎を傷めない微細な粒子を吹き付けて汚れを落とすパウダークリーニングなどがあります。また、強力な研磨剤や漂白剤を使っている製品で歯を無理に磨くと、エナメル質が削れてしまったり、歯に傷がついて、逆にステインがつきやすくなることがあります。ステインを取りたいときは、エナメル質を傷つけず、ペリクルをうまく剥がす方法で取り除くことが大切です。