先天性欠如とは?
お子さんや小中学生によく見られる、永久歯の先天的な欠如について簡単にご説明します。
永久歯は上下の顎に合わせて28本(親知らずを除く)ありますが、これらの歯が生えてこない場合を「先天性欠如」と言います。通常、乳歯の下に永久歯の元となる「歯胚(しはい)」が育っているものですが、何らかの理由でこの歯胚がないと、永久歯が生えてこないことになります。これを「先天性欠損歯」や「無歯症」とも呼びます。
お子さんや小中学生によく見られる、永久歯の先天的な欠如について簡単にご説明します。
永久歯は上下の顎に合わせて28本(親知らずを除く)ありますが、これらの歯が生えてこない場合を「先天性欠如」と言います。通常、乳歯の下に永久歯の元となる「歯胚(しはい)」が育っているものですが、何らかの理由でこの歯胚がないと、永久歯が生えてこないことになります。これを「先天性欠損歯」や「無歯症」とも呼びます。
先天性欠如の原因はまだはっきりとはわかっていません。遺伝や、妊娠中の栄養不足、全身の病気、薬の副作用などが影響していると考えられますが、これらが直接的な原因かは不明です。そのため予防することも難しいです。
日本小児歯科学会の調査(2011年)によると、小児歯科に通うお子さんの10人に1人が1本以上の永久歯の先天性欠如を持っているとされています。この調査には親知らずは含まれていませんが、親知らずを含めると、永久歯の先天性欠如の割合は30〜40%になると言われています。
調査結果によれば、下の歯(下顎)の方が上の歯(上顎)よりも先天性欠如が多く、特に第二小臼歯(5番目)や側切歯(2番目)が欠如しやすいようです。
通常、永久歯が育ってくると、その下にある乳歯の根が吸収され、抜けていきます。しかし、永久歯が欠如していると乳歯の根が吸収されないため、永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままになります。20代〜30代でも乳歯が残っているケースがありますが、乳歯は永久歯と比べて根が浅く虫歯にもなりやすいため、永久歯の代わりとしてずっと残すのは難しいと考えられます。
成人になって乳歯がぐらつき、うまく噛めなくなってしまった場合、抜歯してインプラントやブリッジで治療するのが適切な方法です。
まずはご相談ください
お子様の歯のことでお悩みやご相談があれば、お気軽に当院あおぞら歯科クリニック・国領にいらっしゃって下さい。
慣れないお子様でも治療のトレーニングから始めますのでご安心ください。